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フリーランスサポーター、Free’s netです。
皆さま、大雨の被害はありませんでしたか?
今回は、そんな“災害の危険がある時も仕事をするべきなのか?”をテーマにしたいと思います。
●「嵐でも休めないのが美容師」
大雨予報の前日、そんな内容のtweetが“おすすめ”に上がって来ました。
もちろん大変な中出勤するのは、美容師さんだけではないですが、「てか、美容師休んじゃダメなの?」と思ってしまいました。
そりゃ、何かの行事が控えてて、この日までに綺麗にしておきたい、とかもあるでしょう。
“でもそれ、命と引き換えにすることか?”“気象警報って、命を守るために発令するんだよね?”ってことです。
これを書くにあたって、もう一度当該tweetを確認しがてら、他の方のtweetも見てみました。
むしろ、交通機関が動いている限り営業する、とか、どうせ従業員は店に足止めだから閉店時間まで営業する、とか、美容室側の姿勢が、働く人を危険に晒している例もちらほら。
そして、「営業してるならキャンセルしたら申し訳ない」と頑張って来店するお客様…。
完全に悪循環です。
ただこういうのって、昨今の他業種での労働環境の改善に呼応して、皆が安全に過ごせるよう、変わって行くんじゃないかと思います。
●サロン以外のヘアメイクさんはどうなの?
それは現場によって違う、状況によって違う、としか言えません。
例えば、映画やドラマ、雑誌やCM、何でもいいんですけど、屋外の撮影なら、天気によってリスケ(reschedule:予定を組み直すこと)もあり得ますね。
曇りの日に水を撒いて土砂降りの演出はできても、土砂降りの日に晴天のシーンは撮れないですから。
でも去年私が撮影に参加していた映画は、全くスケジュールの余裕がなくて、“この日にクランクアップ(全てのシーンを撮り終えること)しないと、後々ヤバい!”という状態の日に、大雪で山の上のロケ場所に行けなくなりました!
結局、「今日撮るシーンは全て、後でCG合成するから、スタジオでクロマキー撮影(背景を編集で嵌め込むために、グリーンやブルーのバックで撮影する。テレビで見たことありませんか?)だ!」となり、
急遽スタジオに問い合わせして、奇跡的に空きがあったので、スタジオ撮影に当日変更、というのもありました。
このように、リスケで突然お休み、ということもあれば、ギリギリまで予定が確定せず、臨機応変な対応が求められることもあります。
特にブライダルはリスケが難しいので(何10人というゲスト全員の予定を組み直すのは、相当大変)、会場内で対応できる形に諸々変更して、何としてもその日に挙式できるようにすることが多いと思います。
●ゲストは天災を越えてやってくる
過去担当した中でも印象深い挙式のひとつは、東日本大震災の翌日でした。
関東から来られるゲストが多いとお聞きしていたので、本当に来て欲しい方々が、誰も来られない可能性もありました。
何よりも、想定外の大災害の翌日、国中がパニックの中で婚礼を行うこと自体、新郎新婦も最後まで迷われたと思います。
結果、予定通り挙式したところ、ほぼ全ての招待客がチャペルにいらっしゃいました。
最後にそのゲスト達をお見送りしながら、新婦さまが号泣されました。
「こんなに大変な日に、皆が私たちのために集まってくれた」と。
ほとんどの方が、人生で体験したことのないような未曾有の災害、確かに浮かれてはいられません。
けれどもゲストの皆さまは、大切な親族の、友人の、晴れの日を祝いたいと、交通機関もいつものように動いていないなどの苦境を乗り越えて、集まられました。
普段の婚礼のゲストは、もちろん、そんな大変な状況を越えて、お見えになるわけではありません。
でも、“大事な人を祝いたい”という気持ちは、天災をも超えるほどなのです。
そのお気持ちを想像すると、“スタッフが出勤できないので、婚礼を延期してもらえませんか?”とは、なかなか言えるものではないですよね。
なので、台風などの予測ができる日は、事務所などが宿泊手配をして、危険な時間帯の移動を最小限にする努力をするはずです。
●で、どうする?
ここまで読んでいただいて「そんな臨機応変とか、無理でしょ」とか、「天災の日はさすがに家にいたい」と思いましたか?
だとしたら、もしかしたら、あなたはヘアメイクさんには向いてないかもしれません。
でも、最初はそうだったけど、この仕事をするうち、順応してきた人もいるでしょう(私は多分、こっち)。
もし、今は「えー、そんな大変な仕事、できないよー」と思っていても、やり始めれば意外と受け入れられるかもしれません。
このブログは基本、ヘアメイクという仕事の綺麗なところ、かっこいいところだけ見て、いざ業界に入ってみて「思てたんと違う」にならないように、あえて大変な部分をお伝えしています。
かといって、大変だから止めときな、とも言いません。
どんな仕事をしても、結局、楽しいことも辛いこともあるからです。
現状、ヘアメイクさんは“休めない仕事”です。
リモートではできない仕事である点など、自分達が動いて改善していけるとも思えません。
だからこそ、
- “楽しいこと”のほうに目を向ける
- いつでも動けるよう、健康管理をする
- 休めるときはしっかり休む
- 本当に無理なときは「無理です」という勇気を持つ
などの、対策や心構えを持っていたいものです。

