ADHD的フリーランス

クリエイターを応援、サポートする
フリーランスサポーター、Free’s netです。

今回は何日か前にテーマが決まったので、土曜日に更新できるわー、と思っていたのですが。

いざ、書こうと思うと、色々悩んだり、参考資料を調べ直したりしているうちに、日付が変わりました…。

でも、これ、いつかは書くことになるだろうから、頑張って書いてみます。

“発達障がいはフリーランスに向いている”とも言われますが、個人的な感覚では“向いてない”と思う、という話と、その理由と、できるであろう対策について、です。

⚠️注意⚠️
私は医療の専門家でもなく、診断を受けた当事者でもありません。
だからタイトルも『ADHD“的”―』としました。
今回書くことは、自分自身が30年近く「自分は十中八九、ADHDだな」と思って、書籍やサイトなどで調べてきたことを基にしています。

本来のADHD含む“発達障がい”と言われる症状は、生まれ持った脳機能の影響によるもので、医師以外が診断できるものではありません。
逆に医療の範疇だからこそ、コントロールできる薬を処方してもらえたりする、ということなので、本当に困っている方はまず、心療内科(が、まだ、ハードル低そう)などで、きちんと診察を受けられることをお勧めします。

●多分私もADHD(もしくはASDと合併タイプ)

上に書いたように、私はかれこれ30年ほど、自身のADHDを疑っています。

わかりやすいところでは、小学生の頃は毎日忘れ物をし、ランドセルの奥には教科書に押し潰されたプリントや、カビだらけの給食のパンの残りが常に詰まっているような子供でした。

今は“忘れるくらいなら余分に持つ!”と思っているおかげで、忘れ物はかなり減ったけど、それでも時々ハンカチがなかったりする上、荷物が激重です。

しかも、仕事の集合時間もだいたいギリギリの到着です。

実際、仕事をする上で困ってきたのは

  • マルチタスクが苦手
  • 忘れ物(在庫切れに気づかない)
  • スケジュールミスや遅刻

あたりでしょうか。

●マルチタスクが苦手

同時にいくつかのことを並行して進めていると、大体パニックになります。

でも、フリーランス、個人事業主となると、本来の業務の他に、受発注、経理など、1人でやるべきことがたくさんあります。

例えばこれからの時期だと、確定申告の書類を作っているときに、新規のお客様のお問い合わせなどがあると、どっちを優先して良いやら、わからなくなります。

これが会社で他のスタッフがいれば、どちらかを誰かに振るなどができますが、フリーで1人でやっていると、どちらも自分で対応するしかないですよね。

これが、発達障がいがある方に、フリーランスをお勧めしない、一番の理由です。

今やっている業務が一段落するまでLINEは見ない!などと決めておけば、パニックにならないはずなのですが、つい、スマホを見てしまうのも、ADHDの多動性の影響かもしれません。

これに関しては、私も“これ”という解決策を見出だせず、パニクりながら業務をこなして、無駄に疲れてしまってます。

●忘れ物や在庫切れ

今までで一番、自分でもびっくりしたのは、メイクブラシをケースごと忘れたとき、ですね。

これがサロン勤務など、決まった場所での業務なら、自分の道具を置いておけたり、サロンの物を使ったりできるのでしょう。

忘れ物慣れしてしまっているので、そんなときでも、自分のメイクポーチから使えるものを探すなど、何とか乗り切れてしまうのですが。

できれば準備万端で臨みたいし、そうあるべきなので、対策はしています。

一番役立っているのは“付箋アプリ”。

自分が上記のように、スマホをよく見るほうなので、スマホを開けたら、

  • 次の仕事に忘れてはいけないもの
  • 残り少なくなっていて、買い足さないといけないもの

などを書いてあります。

あとはもう、基本的な“前日に準備をして、入れたものを指差し確認!”です。

(でもやっぱり、前日に用意できてなくて、朝に必死で用意することも、たまにあってしまいます)

●スケジュールミスや遅刻

そうやって当日の朝に準備をしたり、忘れ物を買いに寄ったりしていると、集合時間に遅れそうになります。

そんなことを言うと「30分早く起きれば…」なんて言われたりしますが、ちゃんと間に合う時間に起きてるんです。

身支度中に洗面所の掃除を始めたり、寄り道してしまうだけなんです。

スケジュールについては、フリーランスに限らず、通勤通学などでも同じですね。

スケジュールミスの対策は、これもスマホ頼りですが、Googleカレンダーにスケジュールが決まった瞬間、登録します。

(上記付箋アプリには“Googleカレンダーに登録”とも書いてあります)

そのときに、

  • 集合場所や緊急連絡先
  • イレギュラーで持って行くもの

など、そのときにわかっている情報を全て入力すると共に、前日と、当日の“その時間に起きたとしても遅れない時間”の、二つの通知を設定します。

身支度中に違うことを始めてしまうことを思えば、出かける時間の30分前や15分前などにも、アラームをかけておけば良いのかもしれないですね。

それも、スマートウォッチに通知が飛ぶようにしておくと、更に間違いないかも。

●対策ができるならフリーランスもあり

色々書いてきましたが、私も様々な対策を試行錯誤しながらフリーでやってきたな、と改めて気づくことができました。

私は主にスマホなどのツールを利用していますが、人件費分の売上が上げられるなら、マネージャーや秘書を雇う、繁忙期などポイントだけ外注する、などもあります。

私自身は「診断を受けたところで、免罪符になる訳じゃなし」と思うのと、病院を探して予約して…という手間と比較すれば、何とかやっていける程度しか困ってないので、診断を受けてはいません。

でも、本当に困っていて、どうにもならないなら、病院での診断を受ければ良いと思います。

もし、グレーゾーンだったりしても、自分の状態、何が苦手で困っているのか、がはっきりすれば、対策も考えられます。

逆に診断が下れば、障がい者枠で働くこともできる(これも絶対ではないので、一般枠で働くという選択肢もある)し、支援の中でも“仕事・キャリア”に特化しているところに相談することもできます。

「発達障がいだから、会社員よりフリーランス」や、「フリーランスでは無理だ」という二択ではなく、自分の特性を理解した上で、最適な選択ができれば良いですね。

デジタルでもアナログでも、使えるものは何でも使おう

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください