クリエイターを応援、サポートする
フリーランスサポーター、Free’s netです。
今回は
“ヘアメイクになりたいけど、自分は向いてないんじゃないか”
と思っている方の中に、もしかしたら、本当は向いている方もいるかもしれないよ、という話です。
●“ヘアメイクさん”のイメージは?
あなたは“ヘアメイク”もしくは“メイクアップアーティスト”などと聞くと、どんな職業だと思いますか?
もしかしたら、芸能界や結婚式など、華やかな場で働いていることを、イメージする方が多いのかもしれません。
また、“流行に敏感でおしゃれ”、“美意識が高い”などと、思われがちです。
では、そんな仕事に就いているのは、そして続けていけるのは、どんな人だと思われるでしょう?
自分のヘアメイクもばっちり決まってる、明るく外交的なオシャレ女子?
ならば、例えばいわゆる“陰キャ”の人は、ヘアメイクさんに向かないのでしょうか?
●答は多分、NO
多くの場合、接客が伴い、撮影やイベントに向けて、気持ちを盛り上げる意味で、社交性や明るさ、元気さを求められらることはあると思います。
そういう意味では、“陽キャ”向けの職業かもしれません。
しかし、接客に必要な笑顔もトークも、経験で身につきます。
逆に、自分のヘアメイクが上手なオシャレ女子=幅広いお客様のヘアメイクも上手なのでしょうか?
これも多分、答はNOです。
●プロの全ての技術には裏付けがある
セルフヘアメイクなら、“何となく可愛い”という感覚だけでも、上手くなれます。
でも、それだけでは年齢も、顔立ちも、肌質も違う数多くの方に満足いただける技術は提供できません。
- 何故そのラインを引くのか
- 何故その色なのか
- 何故そのスタイリング剤を使うのか
セオリーでもマニュアルでもルーティンでもなく、一つ一つに理由があり、求められれば確実に説明できるのが、プロの技術だと思います。
そのためには、感覚で捉える“キレイ”や“カワイイ”を、分析し言語化する能力が必要です。
美容系の仕事は感覚優先に見えるかもしれませんが、案外理論派向けの仕事なのです。
●男子もwelcome!
講師時代、クラスに男子は一人二人ということが多かったですが、有名ヘアメイクさんにも男性はたくさんいます。
昔は“男性ヘアメイク”というと、トランスジェンダーだと思われることが多かったかもしれませんが、今は違います。
むしろ、女子よりも客観的、理論的に“キレイ”“カワイイ”を作れるのかもしれません。
また、メンズメイクの需要も増えていくと思われるので、自分の顔で実験するなど、今まで女性アーティストの特権だったことが、男性アーティストもできるようになります。
事務所のBOSSや師匠、講師時代の同僚などの男性アーティストを見て思うのは、突き詰めて考えるタイプ、研究好きなタイプが多いということ。
流行の変化により、どんどん新しい情報やスキルを取り入れないといけないのも、常に新しい目標、ターゲットがあると考えると、案外“男性脳”向けの職業かもしれませんね。
感覚としての“センス”に自信がないから、ヘアメイクに向いてない、と考えている方がもしいたら、「必ずしも“向いてない”とは言えないよ」とお伝えしたいと思います。
