130万の壁〜国保切替奮闘記〜②

前回は扶養から外れる際の基礎知識みたいなもので終わってしまいました。

今回は実際私が体験したことを、時系列にまとめようと思います。

3月、確定申告時

去年の年収が130万を超えていました。

しかし、年初の受注が少なかったことと、今メインで請けている業務を辞めたいと思っていたので、今年の収入は130万を切るかも、と思い、扶養からは外れませんでした。

7月下旬

夫の会社から「今年も扶養でいきますか?」と確認あり。

事業者には健康保険組合に対し、定期的に現状報告の義務があるようです。

辞めたいと思っていた業務の現状や、年末までの見通しからして、今、私が抜けるわけにいかない、となると、130万、超えちゃうなぁ、と思い、扶養から外れることに。

総務担当の方から「では7月末で処理しますね」と言われる。

月末、保険証を会社に返却。

POINT①

私の認識:7月末までは健康保険、年金とも扶養家族。8月から国保、国民年金。

8月21日

総務の方が年金事務所に手続に行かれるのが、8月10日頃、とお聞きしていたので、タイムラグも考え、お盆明けに年金事務所に。

POINT②

何故年金事務所か:二重加入を防ぐため、保険や年金の加入手続きの際は、“資格喪失証明書”(健康保険や厚生年金から外れましたよ、という証明)が必要です。

会社から送ってくれるのかと思っていたら、「年金事務所に行けば証明してもらえますよ」と言われたため、ネットからダウンロードした用紙をプリントして行きました。

年金事務所で確認ができるのは、加入していたのが“協会けんぽ”の場合のみのようです。

年金事務所で経緯を説明し、年金番号で検索してもらう。

年金事務所職員「資格喪失になっていませんね」

つまり、私はまだ、夫の扶養家族になっている。

二重加入になるため、保険、年金とも加入手続出来ず。

私「会社は8月10日には手続きしているはずなんですが?」

年金事務所職員「支所から大阪全体のシステムに反映するまでに、1週間程度タイムラグがあることもあります。もし、会社が会計事務所さんなどを通していたら、更に延びることもあるので、2〜3週間かかることはよくあります。せっかく来て頂いたのに、すみません」

翌週8月28日

もう一度、年金事務所で確認。

やはり扶養のまま。

さすがに病院に行けないまま1ヶ月経ち、治療を始めたばかりの副鼻腔炎の症状が辛いので、市役所の国民保険の窓口で相談。

保険担当職員「会社に書類をもらってないですか?それがないと手続きできません」

それまでにネットで色々調べていて、“資格喪失証明書”が無くても役所から会社に確認の電話をして、仮保険証を発行してもらったケースがあったので、お願いすると。

保険担当職員「電話をしても担当者がいないのでわからない、などと言われるので、電話はできません。また、役所から会社に“早く手続をしなさい”などと指示はできないんです」

POINT③

会社には“資格喪失証明書”を発行する義務はありません。

資格を与えているのは会社ではなく、保険組合だからです。

また、必要なのは組合保険→国民保険の切替時のみ(再就職などで組合保険→別の組合保険などに変わる場合は不要)なため、会社でも発行したことがない、発行方法や、場合によっては担当者が証明書の存在すら知らない、ということもあり得ます。

“来週もう一度役所に行って、手続きが進んでなかったら3回も無駄足だな。きっと今時、ネットで自分の年金の情報くらい見られるだろう”と考え、『ねんきんネット』にアクセス。

誕生日頃届く“年金定期便”に記載の“アクセスキー”というものがあれば、すぐに調べられるが、なければIDが郵送されてくるのを5日ほど待たなくてはいけない。

POINT④

“年金定期便”の“アクセスキー”は有効期限3ヶ月です。

私が“年金定期便”を受け取ったのは半年以上前で、『ねんきんネット』に登録、ログインして、自分の年金の情報を見るためには、IDの郵送を待つしかありませんでした。

9月6日

数日前ねんきんネットのIDが到着し、まだ第3号=扶養家族として年金加入になっていたため、夫の会社の総務の方に相談。

1ヶ月経ってもまだ、保険証がないことに驚かれ、体調不良でお休みされている中、週明けに出勤したら証明書を作ってくださるとのこと。

(もっと早く会社に相談すればよかったのでしょうが、4年前結婚して扶養に入り、しばらくして学校の仕事で社会保険に加入できたので扶養を外れ、訳あって1年で学校(常勤)を辞めたためまた扶養に入り、今回また抜ける、と、担当の方に何度もお手間をかけているので、できるだけ手を煩わせたくなかったのです)

9月7日

総務の方からメール。

状況を調べ、市役所にも問い合わせをしてくださった結果。

8月3日、協会けんぽへ提出、8月31日大阪事務広域センターに届き、処理をしたのが9月4日。

やはり“資格喪失証明書”はご存じなかったようだが、市役所で必要と言われたため、様式を調べ、記入したものをPDFで送ってくださる。

9月12日

証明書を役所へ持参。

ようやく国民保険、国民年金の加入手続きスタート。

保険&年金職員「7月31日に資格喪失なので、7、8月分の保険料は遡ってお支払いいただくことになります」

私「?!」

POINT⑤

通常の“資格喪失日”は退職翌日。

今回は《8月1日》とするところを《7月31日》で書類が提出されていたのです。

とは言え、修正したりしていたら、いつまで経っても病院に行けない。

諦めて、扶養家族だったはずの7月分、何度も手続きに来たのに加入できず病院も自粛した8月分も支払うことにしました。

ここでやっと、仮保険証を受け取る。

が、しかし仕事や休診が重なり、病院に行けないまま。

9月19日

仕事前、本保険証が届く。

短時間の仕事だったので、仕事帰りに耳鼻科へ。

医師「今日はどうされました?」

私「?以前通っていて、保険の切替に手間取って来れなかったんですが、治療の続きを…」

POINT⑥

同じ病気で同じ病院にかかっても、前回の受診から1ヶ月以上時間が空くと、新しい疾患とみなされます。

もちろん、請求は再診料72点=216円ではなく、初診料282点=846円です。

…前回、予告していたとはいえ、思った以上に長くなってしまいました。

次回は“POINT”ごとに、どうすればスムーズだったのかをまとめたいと思います。

という訳で、③に続く。

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