ご縁の不思議

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フリーランスサポーター、Free’s netです。

この世には“ご縁”としか呼びようがない、人との繋がりや巡り合わせがあります。

今回はそんなお話です。

●奇跡の始まり

何故、フリーのヘアメイクさんやそれを目指す方向けのこのブログに、ご縁の話を書こうと思ったのか。

それは、ヘアメイクを始めてから、意外なところで意外な人に会うことが多いかも、と思ったからです。

そもそも、会社員をしながらメイクの教室に通ったものの、転職を一度は諦めた私が、今、ヘアメイク業界にいるのも、不思議な巡り合わせでした。

「ヘアメイクで食べていける人なんて、一握りなんだから」という上司の言葉で、退職を思い止まった会社が数年後に買収され、それに伴うゴタゴタに疲れて退職。

そのときにはもう、メイクから離れすぎてて、今更メイクの仕事はできないな、と思っていたところで、目にしたのがヘアメイクスクールの事務員の求人。

これならメイクに関われる!と面接に伺ったら、面接の担当の方が「メイクスクールに通ってたんですね。私はこのスクールを存じ上げないけど、学院長に訊いてみますね」とのこと。

しばらくして部屋にやって来た“学院長”は、なんと、昔メイクを習っていた先生でした!

学校が大きくなり、名前も変えて都心に教室を構え、営業や運営専門のスタッフも雇っていたため、応募の時点では気づかなかったのです。

(面接をしてくれてたのは運営担当の方で、メイクとは違う業界から来られたばかりでした)

そこで先生から「せっかくなんだから、もう一度メイクと、以前は授業がなかったヘアセットを勉強し直して、ヘアメイクとして転職すれば?」というようなお声がけをいただき、就職のはずが1年間スクールに通うことに。

卒業後、スクールスタッフとして雇っていただき、講師をしたり現場に出たり、色々な経験をさせてもらいました。

●ありがたいタイミングで声がかかる

その後、学校を辞めて、幾つかのブライダルヘアメイク事務所さんのお仕事をいただいたり、撮影会などのイベントをしたりと、細々とフリーランスを続けていました。

そんなとき、連絡をくださったのは、スクールの先輩講師で、私より前に退職されてブライダルの事務所に移った方でした。

「うちの事務所でセミナーやるから来ない?」

それが今のメインでお仕事をいただいている事務所なのですが、スクールで習っていたやり方とも、当時の事務所とも違う手法も多く、目から鱗!

何度かセミナーやイベントにお邪魔しているうち、「うちで列席やらない?」と声をかけていただきました。

それがちょうど、結婚と引越で、当時メインにしていたスタジオの仕事が続けられなくなった頃で、本当に助かりました。

それからしばらくして、スクール時代の同期から、別のスクールの講師に誘われ、そこで非常勤講師から何故か担任になったのですが。

これも、何か凄いタイミングで、「非常勤講師の他にヘアメイク以外の仕事もしようかな」と面接を受け、何かのトラブルで合格連絡が遅れていた間に、常勤、担任になることが決まりました。

そして、家族の病気などで常勤を続けられなくなった直後、事務所の代表の先生から「今度、新しいホテルと契約するんだけど、そこで花嫁担当やらない?」とのお誘い。

そんなこんなで今に至ります。

●ヘアメイク業界は狭いのかもね

そして、現在、ブライダルヘアメイク業界は、深刻な人手不足のようです。

コロナ禍で婚礼が減り、売上が激減したことにより、現場を離れざるを得なかったヘアメイクさんが多いからです。

なので、知り合いのヘアメイクさんから「ダメ元だけど、この日空いてない?」などと連絡が入ります。

先日もそれで、はじめての会場さんに出向いたら。

15年前に研修だけ受けた事務所の方がいらっしゃるではないですか!

ここでやっと主題ですが、こんな風に何年も経ってから、ご一緒する方もいます。

下請として婚礼列席に行ってみたら、元請の花嫁担当が昔の事務所の先輩だったり(その先輩とはまた、ランチに行ったりするようになりました)。

今までで一番びっくりしたのは、自分が担当した挙式に、昔お仕事を頂いていた事務所のヘアメイクさんが、参列されていたときですね。

その事務所もまた人手不足だったらしく、数ヶ月後、列席美容のヘルプの問合せをいただきました。

そんな感じで、ご縁で繋がっていくパターンが、ヘアメイク業界には多いように思います。

●だからこそ気をつけること

上記のように、思いがけない巡り合わせで、フリーランスを続けていけることもありますが、心しておくべきことがあります。

  • 繋がり続けておくこと
  • 不義理なことをしないこと

この2つです。

“繋がり続ける”というのは、SNSなどで自分の仕事の現状を開示しておく、またDMを受けられるようにしておいて、人手が必要なときに思い出して、連絡をもらえるようにしておくことです。

SNSが苦手という方は、できるだけ電話番号やメアドを変えない、とか、ご無沙汰している方でも、連絡できる手段を残しておきましょう。

“不義理なことをしない”は、フリーランスとかヘアメイクとか以前の話で、信頼して仕事を振れる人間であること、です。

思い出したはいいけど、悪い印象しかない人に仕事を振ることはないでしょう。

じゃあ、どうしましょう?

受けた仕事は責任を持ってやる、とか、失敗は誰しもあってしまうけど、その後誠意を持ってリカバリーする、というような、当たり前のことをするのみです。

超絶な技術力がある人が、フリーランスとして生き残っているのではありません。

技術が至らないなら、伸ばす努力をする。

受けた仕事をドタキャンするとか、社会人としてどうなの?なことはしない。

そういう地味な積み重ねを続けられる人が、長年フリーランスとしてやっていけるんじゃないかな、と、私は思います。

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