フリーランス新法に思う

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フリーランスの方、フリーランスを目指す方なら、この数日でこのニュースを、見聞きされたのではないでしょうか。

フリーランス協会ブログより【速報】フリーランス新法のポイント・背景を掘り下げ解説!

ざっくり言えば、現存の「下請け法」ではカバーできない部分を、補足する法案が提出される、ということですね。

法案の内容や背景は、リンクをご覧いただくとして、私なりに思った、この法案にまつわることを綴ってみたいと思います。

●フリーランス人口の増加

その背景のひとつに、「終身雇用の限界」があると思います。

昔は、一度就職したらその会社に骨を埋めるのが一般的で、その分、会社があれこれと面倒をみてくれていたことでしょう。

けれど、バブルの崩壊やリーマンショック、現在のコロナ禍などを経て多くの会社が倒産し、べったり会社に頼ってて大丈夫か?という危機感を持つ人、いざというときに身を立てられるスキルを身につけようという人が増えました。

更に企業側の副業解禁もあり、Uber Eatsの配達員のようなギグワーカー、副業フリーランスから完全フリーランスに移行する方など、この先も増加傾向が続くと思われます。

恐らく、最初に書いたように、数が増えてきたフリーランスを、法律も無視できないところに来たのではないかと思います。

また、クラウドワークス、ココナラのようなフリーランスが案件を受けられる環境も整ってきたため、昔より容易にフリーランスを名乗れるようになりました。

●多くのフリーランスが不利な立場にある

しかし、フリーランスを名乗る全員が、順調にビジネスをしているかというと疑問です。

フリーランス側の、経理、営業、経営などのスキルの低さも課題ではあるでしょうが、中には悪質な取引先に泣かされている場合もあります。

今回の法案でも、例えば、“契約書の発行を義務付ける”みたいな、会社勤めをしていれば「今までそれで仕事してたの?!」と驚くようなことが書かれています。

業界の慣習とは、恐ろしいものです。

「そんなもんだよ」と言われてしまうと、新規参入した人は「そうなのかなぁ?」と半信半疑で受注した末に、“未払いなどのトラブルに巻き込まれても、訴えの根拠となる契約書がなく泣き寝入り”というようなことになるのです。

●労働者と同じように守られるようになるのか

企業に雇用される“労働者”の保護については、その歴史が長いため、戦前の劣悪な労働環境を改善すべく各種労働法が整備された後も、時代に応じて改善を重ね、労働者の権利を守ってきました。

今回の新法が長い時間を経てブラッシュアップされれば、今、労働法が労働者を守っているように、フリーランスを守ってくれるかもしれません。

今までのフリーランスは、各種労働法の保護の対象とはされていませんでした。

現在は法案提出段階なので、この法律がどこに着地し、どのような改善が行われるか、誰にもわかりません。

ですが、この先、企業が昔ほどに、労働者を抱えて養っていけるとは思えず、フリーランスはますます増えるだろうと考えれば、国としてもその権利を守るシステムを早急に構築しないわけにはいかないでしょう。

今はまだ、フリーランスを取り巻く環境は厳しいですが、将来的には改善が期待できます。

とは言え、買い叩かれたり、突然契約を打ち切られたりすることもあるのが現状で、覚悟も持たず、安易にフリーランスになることをおすすめするわけではありません。

でも、どうしてもフリーでやってみたいなら、この先良くなっていくことを信じて、飛び込んでみてもいいのかもしれませんね。

明るい兆しが、見えて来ました

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