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フリーランスサポーター、Free’s netです。
こんなツイートを見かけました。
私はどちらかと言うと、ツイ主さんの「安易に勧めてはいけない」という意見に賛成なのですが、皆さまはいかがですか?
●会社員経験のメリット
私自身、会社員を経てのフリーランスなので、会社員時代の経験を生かして、フリーでの仕事をしています。
例えば電話の受け方や敬語といった、基礎的なこと。
ある日突然、経理担当者が飛んだため、やるしかなくて理解していった、帳簿の付け方。
販売で身についた営業トークなど。
挙げればまだまだありそうですが、これをビジネススクールなどではなく、お給料をもらいつつ、実際のお客様の反応を見ながら実戦で学べたことは大きいと思います。
また私は、短大の“秘書コース”で、
- パソコンの基礎
- 接遇マナー
- 慶弔の基本的なこと
などを学びました。
それだけでもビジネスができるように思う方もいるかもしれませんが、やっぱり実務でやるのと学校でのロープレでは、身につき方が違う気がします。
魚を与えるか、魚の捕り方を教えるか、みたいな。
実務での経験は、そこまでのプロセスやその先の目標がちゃんとあって、考え方を学び、似て非なるシチュエーションにも応用できる「魚の捕り方」のほうだと思います。
●会社員やってなきゃ、フリーランスはできないのか
じゃあ、新卒でフリーランスが絶対不可能かというと、そうとも限りません。
もちろん実務をこなす上で、過去の経験が生きることもあるし、未経験で独立するより業界の不文律を知っていたり、いざというときに頼れる人脈も、組織に属することで作れる確率は高いでしょう。
例えば、そういう不文律を知っているメンターがいたら、大丈夫なのかも。
また、よく言われるフリーランスの大変さとして“商品となる専門技術や知識だけでなく、営業や経理、事務処理などのスキルも必要なこと”があります。
それだって今や、外注可能です。
むしろ、フリーランスのクリエイターなどが増えている昨今、事務的な業務のフリーランスだって、増えていくほうがよいはずなんです。
そういった情報をいかに集められるか。
売上の立たない初期に、いかに上手に外注費を賄い、振り分けるか。
その辺りは、センスにかかっているかもしれません。
●やる気でどこまでカバーできるか
会社員からフリーランスの人のような実務経験もなく、情報収集や金銭管理、戦略のセンスがなければ、絶対にフリーランスは無理なのか。
やる気次第では、意外とやれることもあります。
ただ、やる気だけを武器にするのは、私はおすすめしません。
やる気だけでなく、才能やセンスもあり、環境にも恵まれた人が近くにいれば、太刀打ちできず、身を削り、心折れてしまいながらも結果は出ない、ということになる可能性が高いからです。
ならば、一度就職して“実務経験”という武器を身につけるのは、遠回りではないと思います。
●それでもやりたいならやってみる?
元ツイートへのリプにも「若者が挑戦するのはいいこと。失敗から得ることもある」みたいな意見がいくつかありました。
挑戦自体は良いことだと思います。
でも失敗は、“収入がないからいつまでも親の脛をかじることになる”とか、誰かに迷惑をかける場合もあります。
それでも新卒フリーランスでないといけない必然性、あるいは既に学生起業で軌道に乗っているなどの、勝算はありますか?
元ツイートの主旨も、新卒フリーランス自体の良し悪しというより、無闇に煽る側に釘を刺すことだと思います。
社会人を経ての独立、起業でも同じですが、
- 迷惑をかけるかもしれない家族などに、きちんと話しておく
- 当面、収入がなくても生活できる資金を用意する
- 困ったとき、行き詰まったときに相談できる人、場所と繋がっておく
などの準備はしておくべきです。
また、「何となくかっこいい」「組織に縛られたくない」みたいな曖昧な理由しか見当たらないなら、無理にフリーランスのリスクを背負わないほうが良いと思います。
要は、イメージや誰かの意見で決めるのではなく、自分の頭でしっかり考えることです。
メンターや事務代行は、Free’s netでも、無料でご相談に応じます。
一度誰かに相談してみると、自分の考えが整理できるので、ご相談のある方はお気軽にTwitterのDMなども使えるので、ご連絡くださいね。

勇気と無謀はちがうから。