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フリーランスサポーター、Free’s netです。
現場でお会いする方々とお話しすると、「え?この漫画知らないの??」などと、ジェネレーションギャップを感じることが多くなってきました。
いつまでも若造気分なのに、同年代の同業者は事務所の社長や、大手事務所なら役員となり、一緒に仕事をする若い方は「私の子供です」と言っても通用する歳に!
ホントにびっくり!です(笑)
今回は、そんなジェネレーションギャップが、仕事にどう影響するのか、どう対応したらよいのか、などを考えてみました。
●私達の世代
そもそも、私がどういう世代かと言うと、THE団塊Jr.、団塊Jr.の中でも最も人数が多いと言われる、1973年生まれです。
同い年の有名人と言えば、イチローさんや、堺雅人さんあたりがわかりやすいでしょうか。
最も人数が多い生まれ年だけに、小学生の頃から「あなたたちは(倍率が高くて)受験とか大変よ」と言われていました。
しかも短大、専門学校卒以上なら、就職を目の前にバブルが弾けたくらいのタイミングで、氷河期における就活のノウハウが誰にもないまま、就活に突入した世代です。
なので、いろんなことに必死だったし、『蜘蛛の糸』のカンダタのように、自分のための糸に便乗してくる奴は、蹴落とさないと、自分も落ちるような恐怖を感じていたのかもしれません。
実際に意図して蹴落としてはいないけど、狭き門の受験や就活を勝ち抜いた時点で、知らぬ間に誰かを蹴落としていても不思議はないですね。
そのせいか、同世代の中でも自分と同い年の人たちは、若いときから、何かふてぶてしく可愛げない人が多いような気がしていました。
●対して最近のお若い皆さんは
皆さんなんだか、優しいですよね。
蜘蛛の糸に他の人が掴まってたら、何とか一緒に上ろうとしそうなイメージです。
まだ私達の世代は、社会に出たときに平成不況に突入していたとは言え、子供の頃には右肩上がりの社会を見てきました。
努力すれば成功する、身を粉にして働けばそれなりの見返りがある、という時代です。
でも、お若い皆さんは、そんな時代を見たことがありません。
だからだと思いますが、がむしゃらに、とか、他人を蹴落としてでも、みたいな価値観より、人との繋がりを大事にして、人を思いやるような優しさが私達の世代より強く感じられます。
もしかしたら、“ゆとり教育”や、東日本大震災などの自然災害の影響もあるかもしれませんね。
要因はともかく「人が人に優しくなった」のなら、決して悪いことではないはずです。
●「最近の若いもんは」
しかし、しゃにむにやってきた“大人”からすれば、“優しすぎる今の若者”は、元気がなく物足りなく感じます。
特に何かの夢を叶えた経験がある方ほど、「何故もっと貪欲にならないんだ」とか「もっと尖ってないと上には行けないよ」などと感じるし、言ってしまう。
“大人”が生きてきた時代では、その通りです。
でも、今は時代背景が違うし、この先の社会は“優しすぎる若者”達が作っていきます。
恐らく、今までの成功法則は当てはまらなくなっていくでしょう。
なので、大人がよかれと思ってする助言は、的外れだったりします。
“老害”と呼ばれる中には、本当に若い世代のためを思って言っているけど、残念ながら今の、或いはこれからの価値観に合っていないだけで、「威張ってやろう」みたいな気持ちで言っていない方もいます。
「最近の若いもんは」という大人はギリシャ時代からいると言いますが、悪気がない場合も多々、あったはずです。
●中には本物の老害もいる
ただ、全ての大人が悪気がないわけではなくて、権威欲があって偉そうにしたい、とか、もっと酷ければ、「若くて何も知らない子達から搾取してやろう」という悪党だっています。
この文章はヘアメイクさん、またはヘアメイクを目指す学生さんに向けて書いていますが、他のジャンルでも「夢を持つ若者」は、悪い奴からすればカモにしやすいでしょう。
見分けろ、と言っても、そういったサイコパス的人物は、最初は巧妙に善人の仮面を被ってしたりして、人生経験豊富な方でさえ、騙されたりします。
これへの対処法は、“大人との付き合いは広く浅く”じゃないかと思います。
そんな、サイコパス的悪い輩に出会う可能性は低いかもしれませんが。
ヘアメイクスクールの営業をしていたとき、同業他社のサイトで「カリスマ的アーティストが校長の学校を出たヘアメイクは、就職した会社で教育をしても“◯◯先生はそう言ってなかった!”などと言うので使いにくい」と書いているのを見ました。
(「うちのこと?」と思うスクールで働いてました(笑))
このように、良い大人であっても「その人だけが絶対に正しい」と思うのは危険です。
時には前時代的価値観を振り回すオジサンの話も聞き、
またある時にはこれからの時代を見据えた先輩の話を聞き、
誰かの言うことを鵜呑みにせず、自分の頭で考えることが、夢を叶えるためには必要なのだと思います。
…という、あるオバチャンの話も、参考にしていただければ嬉しいです(笑)
