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フリーランスサポーター、Free’s netです。
4月に入り、就職、転職、独立など、環境が変化する方も多いのではないでしょうか。
今回は、一般企業からヘアメイクに転職して、気をつけてきたことをまとめてみようと思います。
新卒の方、異業種から転職したばかりの方の参考になれば、と思います。
●自分のヘアメイク
まあ、これはご納得いただけると思います。
自分のヘアメイクが下手っぴだったり、独特のセンスのヘアメイクさんだと、モデルさんや芸能人の方はともかく、一般の方は不安になりますよね。
でも、美容系のお仕事をする方って、自分も綺麗にしておきたい方と、自分はどうでも良いから相手を綺麗にしたい!という方に大別できます(乱暴な分け方ではありますが)。
私はどちらかいうと“自分は良いから”派なので、恥ずかしながら、何度か注意されました。
だって、スタイリング剤が苦手なんですもの…は、言い訳にならないので、ワックス代わりにオイルやセラム、バーム、ミルクなどを利用して表面を整えるなど、無理なくできる方法を模索しています。
●ハンドケア
ヘアセット、メイクはパッと見でわかりやすいので、自分でもチェックしやすいと思います。
ハンドケアが何故、必要かというと、
- お客様のお肌に触れたときの感触が良くなる
- オフショットで、ヘアメイクをしている手元を撮影されることも多い
からです。
柔らかく適度に温かい手でのスキンケアからメイクを始めると、お客様、モデルさんをリラックスさせることができます。
過去ご一緒したヘアメイクさんの中には、冷え性で普段から手が冷たい方で、施術前にホットカーラーを握って、手を温めている方もいました!
ネイルをするのも良いと思いますが、長すぎてお客様のお肌を傷つけることがないよう、また、撮影されて悪目立ちしないデザイン、などにも気をつけたいところです。
私は元々爪が弱く、ポリッシュを塗るだけでも、リムーバーでボロボロになるので、最近はネイルハードナーでツヤを出すだけにしています。
●香水をつけない
お洒落な方ほど、香りにまで気を遣うからこそ、香水を使われる方も多いと思います。
でも、嗅覚って、五感の中でも本能的な部分に一番近いような気がします。
好きな香りならリラックスできるけど、例えばラベンダーの香りは好きだけどローズは苦手、だとしたら、ローズ系の香りの香水をつけた人に近づかれると、落ち着かない、なんてことはありませんか?
なので、私は制汗剤や柔軟剤も香りの強すぎないものを選んでいます。
おかげで手持ちの香水が、全く減りません(笑)
もちろん、タバコやニンニクなど、嫌われやすい匂いのあるものも避けています。
あと、練習モデルになったとき、右手に革のバングルをしてたメイクさんがいたんですが、「革臭い~」と思いました。
アクセサリーもただ、お洒落なだけではいけませんね。
●道具や施術場所を綺麗にする
これも社会人、接客業として常識ですよね。
でも敢えて書いたのは、よく「美容師は最初、掃除ばかり!お客様に入れなくて、“理想と違う”と若い人が辞めていく!」なんて言う方も多いからです。
個人的には「掃除もできない人間に、他人を綺麗になんてできるもんか」と、思っています。
と、言っても、物や場所をきれいにすることと、人間を綺麗にすることは、意味もやることも、全く違いますよね。
改めて、何故掃除や道具のメンテナンスと、ヘアメイクを結び付けて感じるのか、考えてみました。
恐らく
- 気配り、目配り
- 単なるルーティンにならず、目的を果たせるか
の2点が大きいのだと思います。
大抵、職場や学校では、ここはホウキで掃いてモップで拭く、とか、ここはガラスクリーナーと専用の雑巾で拭く、とか、お掃除のしかたが決まっています。
その通りの動きをしていたら、お掃除した気分になるし、周りのスタッフも「掃除してるな」と思うでしょう。
でも、何となくやっているだけでは、「綺麗にする」という目的が果たせていないこともあります。
例えば「この席に座ったお客様が、この鏡を見て気持ちよく施術を受けられるか」みたいに、目的を考えていたら、「鏡の横の壁に埃が付いてるから、取っておこう」とか、ルーティン+αができると思います。
ヘアでもメイクでも、ネイルやエステなどでも、そういう視点を持つことが必要だから、最初はお掃除からなんじゃないかな、と思いました。
●仕事をしていると、もっと、色々出てくるものです
上記のように仕事というのは、「時給が発生する間の時間を切り売りするもの」ではなく、時給もギャラも出ない時間も、下準備をしたりするものです。
カッコいい仕事は、カッコいい以外の部分に支えられています。
特に前職が辛くて転職するときなど、キラキラした素敵な部分ばかりが目に入り、いざ働き出してみて「思てたんと違う…」になるかもしれません。
どんな仕事にも、良い面と大変な面があると思います。
「思てたんと違う」すらも楽しむ気持ちが、何かのプロとして自分を高めつつ、持続していくコツなのだと、私は思っています。
