ヘアメイクとメンタルヘルス

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フリーランスサポーター、Free’s netです。

先日、担当したご新婦さまに「結婚式のヘアメイクって、失敗できないし、大変ですよね」と言われました。

そうなんです、ブライダルには独特の緊張感というか、プレッシャーがあるんです!

とは言え、ブライダル以外でも別のプレッシャーはあるだろうし、ヘアメイク以外のお仕事でも、同じかも。

ということで、今回は“プレッシャーにもめげずに、好きな仕事を続けていくには?”をテーマにお届けしようと思います。

●ヘアメイクの仕事にはプレッシャーがいっぱい!

冒頭のご新婦さまとの会話の続きです。

「そうですね。私たちには毎週のように訪れる仕事、だけど、新郎新婦さまやご家族の皆様にとっては、一生一回の記念の日ですから。最初は担当挙式の前日は眠れなかったりしました」

「やっぱり、そんなにプレッシャーがかかるんですね!」

「でも、寝不足で体調を崩して仕事の質を落とすわけにもいかないので、そのプレッシャーをコントロールできるようにはなりました」

「そうかぁ…メンタル強くないとできない仕事ですね!」

…現実には、プレッシャーを100%コントロールできているわけではないですが、ひとまず、落ち着いて仕事ができる程度には、できているのだと思います。

(そして、コントロールできているとご新婦さまに思ってもらえないと、安心して任せていただけないですよね)

ヘアメイクの仕事って、一般のお客様に施術する仕事だと、婚礼、成人式など一生一回しかない、大事な1日をお手伝いすることが多いので、それがプレッシャーなのは、想像に難くないでしょう。

それ以外でも、例えば広告の仕事なら、たくさんの人が関わっていて、ヘアメイクがまずいから広告全てがボツになったりはしないだろうけど、撮影後リタッチをするカメラマンさんがフォローしてくれるかもしれないし、広告の反響を下げてしまうかもしれないし。

モデルさんや俳優さんなど、ヘアメイクされることに慣れた方なら、注文が多かったり、ダメ出しされたり…正直、へこみますよね…。

●言われたこと、起きたことを、どう受け止めるか

じゃあ、へこまないためには、どうしましょう?

「何言ってんの、アタシの技術は完璧よ!」って思えたら、さほどダメージは受けないかもしれません。

本当に指摘する側が間違ってることもあるので、そんな時はその場は一旦収めて、後でこっそり溜飲を下げることもあるでしょうね。

でも、指摘が正しかったら?

大したことじゃない、と受け流す?

深刻に捉えて傷つく?

どちらも成長には繋がらないように思います。

ひとまず、「言った人は敵じゃない」と思うこと。

そして、指摘されたことの要点を確認して、決して人格を否定されているわけではない、と考えましょう。

そして、自分が直せるところは直す、足りない技術は練習してレベルを上げていく。

それでも、ダメ出しをする人は0にはなりません。

でも、ダメ出しされる毎に、直して、練習して行けば、成長できますよね。

その仕事を辞めるまで、成長し続けないといけないのは全ての技術職の宿命なので、言われてしばらくは辛くても、いつかは「良い機会をありがとうございます」と思えるはずです。

●自分なりのメンタル回復法を持っておく

そうは言っても、辛い期間はあるわけで、かといって明らかに「この人落ち込んでるのね…」と思われる様子で仕事をするのは、社会人としてどうかと思いますよね。

厳しい人なら「その辛さをエネルギーに努力して、誰にも何も言わせないくらいになりなさい」とか、言うのかもしれないですけど。

いつかはそれでいいとして、落ち込んでるその時の対処法も必要です。

美味しいものを食べる、でも、大声で歌う、でも何でも良いのですが、自分にあった方法でないと意味がないですよね。

自分が本当に元気になれる方法、知ってますか?

メンタルが強い、というのは、傷つかない、ということではありません。

傷ついていても「大丈夫だよ」って顔をしていられるかどうかだと、私は思います。

だから、部屋に一人でいるときに泣いててもいいけど、人前では平気な顔をしていられる方法を確保しておきたいのです。

何故、ヘアメイクさん向けにこの話をするのかというと、ヘアメイクさんて“気が強そうに思われるけど実は繊細”という方が多いように思うからです。

そもそもプレッシャーの多い仕事な上に、人と至近距離で接するからこそ、相手が何を感じているかを敏感に感じ取る感覚、美しいものを作るためのアーティスティックな感覚などが必要という、強さも柔らかな感性も求められるのが、ヘアメイクという仕事の特殊なところかな、と思います。

だからこそ、繊細で傷つきやすい部分を抹殺するのではなく、普段は仕事に活かしつつ、必要に応じて適切にケアすることが、長く続けていくコツなのではないでしょうか。

“自分をケアすることはわがままではない”

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