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フリーランスサポーター、Free’s netです。
卒業式で、連日朝早くから業務に当たられているヘアメイクさん、着付師さん、カメラマンさんetc.おつかれさまです!
学校を卒業して、ヘアメイク業界に入られる予定の皆さま、いらっしゃいませ!
希望に満ちている皆さまに、お伝えしたいなぁ、と思うことがあります。
昔、ヘアメイクスクールの講師をしていたので、卒業式のスピーチみたいな気持ちです(笑)
●石の上にも三年
…とは、よく言いますよね。
今時、無理に我慢しなくてもいいよ、という方も多くなってきたので、古い価値観のようにも思えます。
でも、私はある程度継続することで見えるもの、身に付くものも、あるんじゃないかと思うのです。
就職してしばらくは、毎日新しいことを覚えないといけなくて大変でしょう。
その反面、できることが毎日増えていくので、大変だし疲れるけど、充実して楽しくもあります。
それが落ち着いてきたとき、ふと迷うのが3ヶ月目くらいなのかと思います。
3日、3ヶ月、3年を越えれば継続できる、とも言いますね。
●慣れてくると嫌な面も見えてくる
その“毎日成長を感じられる新鮮さ”の目隠しが、慣れるとともに外れていきます。
自分に余裕ができることもあり、職場や仕事の嫌な面や不満なことにも、気付き始めます。
これから就職する方にお伝えするのは心苦しくもありますが、100%納得できることしかない、という仕事はまず、ありません。
心苦しい、とは書きましたが、これは働く人々の救いでもあります。
自分の仕事だけに辛く苦しいことがある、と考えると、「何故、自分だけが苦しい思いをしなくてはいけないのか」「もっと楽しくてやりがいのある仕事があるんじゃないか」と思うでしょう。
●みんなそれなりにしんどいよ
ヘアメイク業界に長くいると「え?」て言うくらい、あっという間に去って行く人が、たくさんいるんです。
もちろん、皆さんそれぞれ悩んで決断してると思いますが、“おしゃれでカッコいい仕事”に見えるからこそのギャップも多いのかもしれません。
朝早いし、夜遅いし、荷物重いし。
技術だけしてればいいわけじゃなく、お客様、クライアントへの気配りも必要で、だけど、技術のクオリティを下げるわけにいかないから、神経をすり減らすし。
でも、それって、芸能系なら、ブライダルなら、サロンなら、そんなことはない、というものではなく。
何なら全く別の業種の方も「うちも全然、そうですけど?」と思っているかもしれません。
としたら、辞めて転職したからといって、事態が好転するとは限りません。
だから「石の上にも三年」なのです。
●せめて出口を設定してみて
とは言え、やっぱり“向かない仕事”というのもあるし、我慢が無駄な場合もあります。
だからせめて、辞めたいな、と思ったら、どういう方向に向かうのか、自分のやりたいことに少しでも近づけるような、転身、転職をよくよく考えてみて欲しいのです。
何故、今回のテーマをこれにしたかと言うと、今、関わっている仕事が、学生の頃からやりたかったヘアメイクだな、と思ったからです。
プロになって15年、ようやくやりたい仕事が向こうから来てくれたのです。
先日、お客様にも「15年後も今と同じ仕事をしてる自分が想像できない!」と言われました。
確かに15年間、毎日順風満帆なわけはないし、辞めたくなることだってあります。
それでも続けていれば、チャンスは来るかもしれません。
これじゃないな、と思いながらの業務での経験が、生きてくることもあるかもしれません。
せっかく同じ道を志した方が、新たな目標のために行先を変える、などでなく、夢破れて去って行くのは寂しいものです。
もしいつか、あなたが悩みを抱えたり、自信を失くしたとき、目標を見失いそうになったときに思い出してもらえる存在になりたい、という思いで活動しているFree’s netです。
