そろそろ、専門学生やスクール生の皆さまが就職活動に本腰を入れる頃かと思い、このテーマでお伝えしたいと思いました。
ブライダルヘアメイクを目指す学生の皆さまが面接に臨まれるとき、希望の就職先に合う身だしなみで挑むほうが、少しでも有利になるかもしれませんから。
ヘアメイクという職種において、ヘアカラーについての規定がある、とはあまり、思われないのではないでしょうか。
恐らく、ホテルもしくはホテルのような接遇サービスを提供しようとするゲストハウス、式場に出入りをする、ブライダルヘアメイクが一番、厳しい規定があるはずです。
私自身、長年ブライダルヘアメイクとして業務にあたってきて、一番厳しかった規定は6トーンでした。
逆に緩いところで8トーン。
数字で言われてもよくわからない!という方には、HotPepperのこの記事がわかりやすいかと思います。
“トーン”を知れば、理想の髪色に近づける☆ヘアカラー選びは明るさが決め手!
え?そんなに暗い色じゃないとダメなの?と思われるかもしれません。
正直、現場の方との信頼関係で見逃してもらえる場合もあり得ます。
ただそれは、最初の段階で入社もしくは現場への派遣が叶ってこそ。
ですから、面接の時には、学生さんも中途採用の方も、6~8トーンくらいにしておくのがベターだと思います。
実例ですが、以前お仕事を頂いていた事務所に、普段は撮影スタジオだかでの業務をされているフリーのヘアメイクさんが面接に来られました。
その方のヘアスタイルは、女性でスキンヘッド!
ヘアメイクの技術はあり、ブライダルという業界でやってみたいという意思があるということで、社長も受け入れ、研修に出て頂くことになりました。
が、その髪型では…となり、ウィッグを被って研修に行かれましたが…その後、ミーティング等でその方にお会いすることはありませんでした。
恐らく、一緒に現場に出るスタッフも会場側に対して気を遣うことになるし、そんな無理な状態で派遣するのは事務所にとってもリスクで負担です。
面接の時点で、その辺りを考慮してお断りされるのが普通ではないでしょうか。
明るすぎる髪色も、同じです。
そういえば今の事務所でも、どうしても人手が足りず、芸能系の仕事をしている元スタッフ(金髪)にヘルプに入ってもらうのにウィッグを用意したところ、台風が近づいていて、ガーデンでの待機中、ずっとウィッグを押さえていた、ということがありました。
本当に、新人さんで経験もないなら、そんなリスキーなスタッフより、普通の服装で普通にテキパキ動けるスタッフがいるほうが嬉しいです(笑)
でもね。
このサイトは元々、フリーランスの方向けに作ったもの。
前述のスキンヘッドのヘアメイクさんが、ブライダルで続かなかったのは、やっぱり本人にも違和感があったんじゃないかと思うんです。
自分のスタイルとしての髪色、ヘアスタイルを変えてまで、やりたい仕事なのかどうか。
自分で考えて選べるのがフリーランスのメリットのはず。
髪色は6~8トーン、肩についた髪は結ぶ、もしくはシニヨン、夜会巻きにする。
それが気にならないという方でないと、ブライダルヘアメイクはちょっと、辛いかもしれませんね。