ヘアメイクはロボットに奪われる仕事か

昨今、〈仕事〉や〈働く〉といったことを考える上で外せないのが、このことではないかと思います。

現存する職業の半数はロボットに代わられる、との説もある中、自分の現職、憧れの職業は、10年後、20年後、存在しているのか。

 

まず、私の考えを先に述べると、ヘアメイクの仕事は完全にはなくなりません。

完全には、と言ったのには勿論、理由があります。

自分がしている技術を冷静に振り返れば、AIにできなくはないと思うからです。

 

メイクなんて、本当にあっという間に自動化、機械化できそうではないですか?

SNOWのようなアプリは、顔のパーツを分析できているからこそ、鼻の位置に鼻の画像を重ねられる訳ですよね。

その分析と、例えばエアブラシを連動させたりしたら、きっと思い通りのメイクが再現できると思います。

ヘアセットにしても、ヘアメイクがしていることは、

見本画像などから出来上がり像の把握→お客様の髪の長さや量、髪質を把握→どこの髪を頭のどの部分に持っていくか、要らない部分をどうしまい込むか判断→そのためにはどこをどう巻くか、カーラーなのか、コテなのか、または巻かずにしまうor編むのか、その判断に基づいて最終形を目指して巻いたり編んだり、結んだり留めたりする、といったところでしょうか。

考え方自体は恐らく、AIへのインプットが可能でしょう。

また、人間のヘアメイクが成長するのと同じように、あらゆる長さや量や髪質に対応するうちに、データはどんどんアップデートされるので、もしかしたら人間より速い判断ができるかもしれません。

ただ、多分ですが現状、逆毛を立てたり、ピン打ちをするロボットはないので、その繊細な作業ができる機械の手や、それを動かすプログラムを作り上げるまでに、それなりの時間がかかるはずです。

しかもそれを量産、販売するまでとなると、どれくらいの時間がかかるのでしょう?

専門家ではないので、わかりませんが。

 

私がヘアメイクの仕事がロボットに代わられない、と考える根拠は、そのロボット開発のタイムラグなどではありません。

 

今、一般にロボットに代わられないと考えられている業務のひとつは“コミュニケーション”だそうです。

例えば前述の、メイクができる機械があったとして、利用者はまず、出来上がりイメージを選択することになるでしょう。

その時に、どれを選べばよいのか、誰もが判断できるでしょうか。

お客さまは、プロ目線でのアドバイスや、似合うメイクの提案を求めていませんか?

カウンセリングをして、仮に「可愛い」というキーワードが出たとして、何をもって可愛いと思うかは人それぞれ、そのすり合わせを行いますね。

そして話していくうちに、お客様の求めているのは実は「可愛い」ではなく「優しい」だった、なんて経験がある方、いらっしゃいませんか。

そのような、細かなコミュニケーションによって、もしかしたら本人すら気づいていない要望を引き出す、というのは、コンピューターは苦手なようです。

逆に言えば、お客様と表面的なコミュニケーションしか取れず、本当のご要望を聞き出して満足して頂くことができないヘアメイクなら、ロボットに取って代わられてしまう、ということです。

その辺りはどの職業についても同じで、より高い接客スキルが求められるようになるのが、これからの世の中だと言えるでしょう。

 

そして何より、特にメイクにおいては、人の肌に触れる、というところが一番の、機械に対するアドバンテージになると思います。

肌に触れることはハグなどと同じく、オキシトシン(愛情ホルモン)を分泌させ、リラックスや血圧の安定といった効果があると言われます。

また、人と人の距離を縮めるとも言われるので、ブライダルの現場でヘアメイクがアテンド(介添え)を兼ねることが多いのも、花嫁を安心させるためです。

どれだけ高級なマッサージ機が気持ち良くても、セラピストの施術を受けたい人がいるのと同じで、この部分だけは絶対に、ロボットには代われないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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