ヘアメイク、とざっくりしたタイトルですが、私が実際に業務に当たって感じることなので、“東京以外の地方で”“一般の方を対象にした”ヘアメイク業、と考えて頂ければと思います。
これからヘアメイクの仕事がしたくて検索して、ここに辿り着いた学生さんなどには、少し夢のない内容になるかもしれません。
上に書いたように私がしている仕事の範囲内のことですので、東京で芸能人の方やモデルさんに対して、メディア向けにヘアメイクするお仕事だと、また色々違ってくると思います。
ただ、すぐに上京できないからまずは地元で、といったところからTVや雑誌や映画のお仕事をされる方もいらっしゃるので、何かの参考にはなるのではないでしょうか。
実際問題、ヘアメイクで食べていけるのか?
これは、ヘアメイクスクールでの業務をしていた時に、学生、保護者、入学希望者から本当によく、訊かれたことです。
また、フリーランスとして駆け出しのアシスタントに訊かれることもあります。
正直言って、フリーのヘアメイクオンリーでは難しいでしょう。
何故なら、現状ヘアメイクの仕事は繁忙期に集中するため、収入にムラがあること、また、成人式など同じ日に依頼が殺到しても、受けられる仕事は一つか上手くいって二つくらいなので、効率的に収入にならないからです。
では、どうするか。
年齢にもよりますが、正社員で募集している事務所やスタジオを探すこと。
いずれはフリーで、と考えている場合も、社員になれば無料の講習で技術を磨いたり、先輩とともに現場に入ることで、現場で役立つヘアメイクになるための考え方や行動を学ぶことができます。
仮にバイトやパートでも、現場での施術以外に事務処理などの業務に当たれば、閑散期や平日にも、安定した収入は得られるでしょう。
正社員で応募するには年齢で引っかかる場合(求人に年齢制限をかけてはいけないのは建前で、実際は“キャリア形成のため”などの理由で、一定の年齢以上で正社員の採用は少ないでしょう)、もし、美容師免許を持っていれば、“面貸し”などレギュラーではない美容師の仕事と並行することもできます。
ヘアメイクスクール卒業で美容師免許がない場合、一般のバイト、パートと掛け持ちをすることになりますが、「通信制の美容学校に通う」ことは想定しておくほうが良いでしょう。
美容師免許については別に書こうと思いますが、スクーリングや自習の時間が確保できること、受付などで美容室に勤めて、スクーリングの時間を減らすことなど、今後の自分のキャリア形成をしっかり考えた上で、副業を選んでください。
でもせっかく、好きを仕事にしたなら、それだけに専念したいですよね。
おそらくメディア系のお仕事なら、ブライダルや成人式、卒業式ほど、極端な繁忙期、閑散期の差はないでしょう。
今は様々な業種のフリーランス、自宅サロンオーナーなど、SNSやweb、チラシなどを使って営業されるための宣材写真が必要な方が増えています。
また、就活での履歴書用の写真、婚活、終活など、プロの写真を求める方が増えたことに伴い、ヘアメイクの需要も増えてきています。
このチャンスをいかに活かしていくか。
営業活動ができれば、上手く波に乗り、ヘアメイクのみで食べていくことは可能です。
ただ、技術に秀でている方で、営業が苦手という方は多いように思います。
だからこそ、こういったサイトをうまく利用して頂きたいのです。
収入が安定しない、朝早くからの業務が多い(成人式で早朝というより深夜からヘアメイク、着付をしてもらった、という方も多いでしょう。もちろんスタッフはお客様より早く現場入りして準備をします。その時間に合わせて家を出るわけですから、相当早起きしないといけません!)などの理由で、辞めていく方をたくさん見送ってきました。
決して楽な仕事ではありませんが、やりがいもあり、お客様に喜んで頂け、お客様の人生の一大イベントに携わるので、もしかしたら一生記憶に残るかもしれない、何というか…凄い、仕事なんです!
その“凄い仕事”を全うしたいという方を、応援し続けるサイトでありたいと思います。